もう会うことはないかもしれないけれど。

きみに読んでもらいたいお話

デートに行きたくない

 

勤務先の教育実習生にデートに誘われた。とうとう誘われてしまった。

その教育実習生は23歳、前途洋々な若き若者である。ちなみにわたし27歳、タイの高校で日本語教師をしている女だ。

 

決して嫌な男ではない、むしろナイスガイだ。外国人である私に気さくに話しかけ、いろいろ教えてくれる。趣味が筋トレで自身のマッチョな身体をインスタにあげている。筋トレという地道な作業を継続できることは語学学習者として見習いたいところだ。

 

その教育実習生からの好意を感じている。着信はスルー、ラインは途中で打ち切る私に、果敢にも彼はしかけてきた。わたしはこうして彼の純粋な好意をブログに書くような女だ。しかし誠実な気持ちをネタにするような女にはなりたくない。誠意には誠意で返すのだ。

 

ここで考えてみる。なぜ気が進まないのか。

 

  • 相手を気を遣う気力がない
  • 相手を楽しませる元気がない
  • 二人でいい時間を作る気概がない
  • タイ語めんどい
  • 顔がタイプじゃない
  • 顔がタイプじゃない

 

 

 

いやいやオマエ何様だよ、である。

ウツだから人と会いたくないのはわかるとして、わたしは顔の事をとやかく言える立場ではない。いや、しかし、である。だが、しかし、なのである。

 

例えば、これが同性からのお誘いであれば行ったか?と言われると、

やっぱ行きたくない。

 

よっぽど気心が知れているか、何年ぶりの感動の再会になる場合は、ギリギリまでベッドで粘って重い体にムチ打ちながら千鳥足で会いに行く。

 

ただの屍である。